第2話「ぱんだとぱんだ」
初見時は全般的に単調でしたが、竹林のシーンが多いゆえ人物の目線に近く、寄りのカットが多くなったせいなのか。第1話が大型セルリアンが3体も登場しアクションが多かったので第2話も同じような展開になると予想していたせいで余計単調に感じたのかもしれません。
3人が崖の上にいるシーンはどのような地域か分かるようなパノラマだったら良かったなと思いました。
もう少し原作動物の分かりやすい行動が入っていると良かったかなと思います。レッサーパンダちゃんが俊敏に柱に登ったりするシーンはらしいなと思いましたし、また(おそらく)ブランコの紐を梁に結び付けたりしたのもレッサーパンダちゃんが手先が器用という特徴を利用したものだと思いますが、そういったカットがなくちょっと分かりにくかったです。あと怒ったジャイアントパンダちゃんはもう少し迫力があれば「こいつはやべえ!」となったんじゃないかなと思います。
第3話「うみのけもの」
バンドウイルカちゃんの「チュッ」にやられました(笑)第一印象はとにかく見所が多かった。各シーンの構図というか画作りでしょうか、とても良かったと思います。バンドウイルカちゃんとカリフォルニアアシカさんが先に海に潜り、続いてキュルルちゃんが迫ってくるシーンなんかは素敵です。背景の珊瑚の群生も綺麗でした。
砂浜に打ち寄せる波に対するサーバル、カラカルの台詞が初めて海を体験する人の台詞っぽくてなるほどなと思いました。海水がへんな味に気づいたカラカルが急に警戒し始めるところなど意外性がありました。2人が波打ち際で遊ぶ姿がどこかほのぼのしてて、アニマルガール同士がはしゃいでいる光景を見るだけで癒されます。
サンドスターの力でバンドウイルカちゃんがエコーロケーションを使ってキュルルちゃんと会話をしているところがありましが、いかにもけもフレ的な発想で動物の特徴の使い方が上手いなと思いました。あとバンドウイルカちゃん何気にドルフィンキックしてますね。
魚がいないのはカリフォルニアアシカさんの言っていた海のご機嫌が悪いため?第1話の地滑りや地割れを考えると海底火山か海底断層あたりの活動が活発になっている?
アニマルガール達がご褒美を要求する行為ですが、私はジャパリパークは野生に近い状態で動物たちを飼っていると思っていたので正直この設定は驚きました。動物らしい行動といえば確かにそうではありますが、ちょっと制作者の意図が掴めなくていまだに考えています。
アニマルガール達はなぜ「芸をしたらご褒美がもらえる」事を知っているのだろう?水上ショーの施設が沈没しているが施設全体が放棄されてそれほど時間が経っていないのであれば、飼育された個体だからという説明がつきます(飼育動物を放棄した人間の身勝手さも痛感させられますが)。かなりの時間が経過し世代交代(あまり好きな設定ではないですが)をしているならその様な記憶は消えてしまっているはずで、考えられる可能性としては
- 文化として定着している。
- 各世代を通して記憶を継承する何らかの仕組みが存在する。(例えばサンドスターの力によってその場所に記憶が蓄積され、そこにいるアニマルガールの行動に影響を及ぼす。または輝きを奪う系のセルリアンが思い出などの記憶を奪い蓄積、それを倒したアニマルガールにその一部が移動する。など)
動物解説コーナーで「ダーウィンが来た!」とコラボしたのは本当に驚きでした。個人的にはミライさんがダジャレ大魔王の乱入にひるまないで一緒に動物談義で盛り上がる展開だったらなお良かったかも。
第4話「いろんなおうち」
カラカルの感情がちょっと気になる回でした。初見時はどこか第2話と同様でさらりと見てしまえてちょっと物足りなさを感じました。ただ、繰り返し見るとそこまで単調でもない印象でした。
高架の残骸はちょっと大げさというか、瓦礫の量が多すぎるしあのような積もり方はしないんじゃないかと(誰かが瓦礫を一箇所に集めた?)。
海賊LBはずっとここで高架が復旧されるのを待ち続けるのかと思うと不憫でならないです。
メキシカンLBやジャングルLBみたいな個性のあるLBはいいなと思いましたが、メキシカンLBはちょっとひねた性格だったのにアードウルフちゃんのおうち探し以降は全く絡んでこなかったのは残念。おしゃべりならもっと絡んで話を盛り上げてほしかったです。あとアニマルガールの発言に反応しているみたいでしたが1期とは若干設定が違う?
セラードだけに個人的にアリクイの仲間(オオアリクイさんとか)も出てほしかったなと「個人的に」思いました。背景はしっかり描かれているなと思いました。
アードウルフちゃんの顔は輪郭が丸すぎると思う。個人的にもう少しあごのラインがあった方がよかったです。性格はネクソン版より明るいし社交的な印象を受けますが後のアリツカゲラさんのボケを受けるにはちょうどいい感じですかね。ちなみに夕方に現れたのは夜行性だから?
アリツカゲラさんはネクソン版の不動産屋からアニメ1期の宿泊業そして今回はその両方と順調に事業を拡大してて笑いました。飛んでいるシーンが一度もなかったのは残念。飛ばないのは他の(飛ばない)アニマルガール達を案内しているためとも考えられますが、鳥類なのだし飛んで移動してほしかったところです。あと眼鏡のテンプルのせいでふけ顔に見えてしまうのが残念でした。
ダブルスフィアがキュルルちゃんを連れて行こうとした時にカラカルが抵抗したのは、キュルルちゃんを取られてしまうからと思った様に見えましたが果たして?ダブルスフィアのキュルルちゃんに対する態度は特に失礼はなかったように見えるし。しかもその後2人が丸まった後の一行の対応はかなりドライでちょっと気の毒でした。
キュルル一行はなぜジャングルエンに来たのだろう?特に動機がなくいきなり来た感じがします。
第4話までを視聴して
第2-4話はどちらかというと「ほのぼのロードムービー」という印象でした。この「ほのぼのロードムービー」、1期が放送される前に確か雑誌のインタビューにロードムービー的なことが書いてあり、それを読んで想像していたのに近いなと感想を書いていて思い出しました(実際には「ほのぼの」予想は大外れでしたが)。そもそも「パークで暮らしているアニマルガールと楽しく交流する」というのが「けもフレ」ではなかったかと。交流を深め仲良くなることで「フレンズ」になる訳ですし。どうしても1期の(不穏な要素を前面に出した)印象が強すぎて2もその様な視点で見ようとしていましたが、個人的にはこれがいつもの「けもフレ」ですね。
とはいえ第2,4話は元の動物に由来した特徴や行動(例えば第3話のエコーロケーション)などが少なかったなあと思います。1期は結構そういうシーンが多かっただけに2は少なくて寂しい気がします(私が気づかなかっただけかも知れませんが)。動物に興味を持つというのもけもフレの趣旨だと思いますし、けもフレならではの楽しさをもっと演出してほしかったと思います(だからといってシロアリを食べるアードウルフちゃんなどは見たくないですが)。
サーバルは「すごーい」「なにこれ!」みたいなお決まりの台詞が頻繁に出てきてくどい気がします。性格が天真爛漫すぎというかうーん、他二人とのバランスもあるんでしょうがもう少し賢くなってほしい。
カラカルは船に乗った時や第3話の冒頭などで耳がへにょんとなるのが可愛いです。最初はメインキャラの一人程度に見ていましたが、「自信家で負けず嫌いだけど、ちょっとドジで意外に怖がり」という魅力的なキャラになって来て今後の活躍が楽しみです。
各話に登場したゲストキャラのアニマルガールですが、第1話のカルガモ姉さん、第2話のレッサーパンダちゃん、第3話の2人、第4話のアリツカゲラさんを見ると共通のテーマがあるように思えます。現時点ではまだ漠然としたものではありますが。
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